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ソムリエが贈る、プレゼントワイン

ソムリエが贈る、プレゼントワイン

ポルトガル編

■■■ ワインの基礎知識&デイリーワイン的考察~ポルトガル編 ■■■
各国ワインの基礎知識と私個人の勝手なデイリーワイン的考察を紹介します

デイリーワイン的オススメワイン
もしも見つけたら、
「緑のワイン」ヴィニョ・ヴェルデを試してみてください♪


私も、「ポルトガルのワインって、ポートワインぐらいしか・・・」思いつかなかったんです。店頭にもそんなには並んでいませんし。

でも生産量こそ、世界第9位(2000年)ですが、国別一人あたりの年間ワイン消費量はルクセンブルク、フランス、イタリアについで、なんと4位。実はとってもワインを愛する国だったりします。
そんなポルトガルのワインをデイリーで楽しむなら、オススメはなんといっても、ちょっと微発砲の白ワインヴィニョ・ヴェルデ。 「緑の(若い)ワイン」という意味ですが、とってもフレッシュでグビグビ飲めちゃう、白ワインです。

このヴィニョ・ヴェルデは、ブドウが完熟する1週間前に収穫するので、アルコール度数は9%前後と低く、その分、すっきり軽~く飲めてしまうんですよね。

店頭には確かにあまり並びませんが、並んだときには大抵1000円以下なので、とってもお買い得。 「お、ポルトガルって、こんなワインを作っているんだ」と試してみて、損はない一本です。




■■■ ポルトガルの基礎知識 ■■■
【主要品種:赤】アラゴネス、トゥーリガ・ナショナル、トリンカデイラ
【主要品種:白】アルバニーリョ、アリント、フェルナン・ピレス

日本に初めてワインが伝わったのは、戦国時代のこと。 当時の織田信長も飲んでいたといわれるのは、ポルトガルの赤ワインだったといわれています。

今でこそ、店頭でのスペースは他国のワインに圧倒されがち?ですが、ポルトガルワインと日本の関係は実はどこよりも長かったりします。

ポルトガルといえば、やはりその生産量の6分の1を占めるポートワインが有名。これは、大西洋に流れ込むドゥロ河上流で作られるブドウで作られた、酒精強化ワイン(ポートワインでは、アルコール度数70~80%のブランデーを添加)です。

ブドウを作るのは上流域ですが、熟成をするのは河口の町ヴィラ・ノーヴァ・ディ・ガイア、そしてオ・ポルト港から積み出ししたものでないと、「ポートワイン」と呼んではいけないという決まりがあるのです。 そんなポートワインは5つのタイプに分かれます。

■ルビーポート
(4~5年たる宿したもの。果実味が豊かで、ポートの中では最も若々しいタイプです)
■トゥニーポート
(ルビーポートをさらに10~15年樽熟させたもので、琥珀色や黄金色をしています。赤と白のポートを混ぜたものもあります。)
■ビンテージポート
(10年に2~3回、出来野よいモノを2~3年熟成させ、さらにイギリスに運んで瓶詰めし、15~50年熟成したポートの最高級品)
■クラステッドポート
(優れた樽のワインだけをブレンドして2年ほど樽熟し、その後オリができるまで7~10年瓶熟したもの。)
■ホワイトポート
(白ブドウを原料としたもの。)  

もちろん、ポルトガルにも赤ワインがあり、ダン、ドゥロは、ポルトガルのなかでは、重厚な赤ワインを作る地域として知られています。

こちらの赤ワインは、とはいっても、やっぱり他国のワインと比べるとちょっと軽いかなぁという印象はしなくもないですが、大抵は2000円前後で買えるデイリーワインなので、「たまには」と飲んでみるのもいいかもしれません。

また、作り手としてチェックしたいのは、ポルトガルで最も品質の高いワインを作るといわれる、キンタ・ドス・ロケス。ポルトガルワインで数少ない?5000円以上の高級ワインも清算するワイナリーです。


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